立派な冠の賞じゃなくても、大賞じゃなくても。
- THIRD PLACE 制作部
- 1月16日
- 読了時間: 3分

「賞」といえば、皆さんは何を思い浮かべますか?
ノーベル賞やアカデミー賞、建築士の方なら建築界のノーベル賞といわれるプリツカー賞、日本国内ならグッドデザイン賞や直木賞、都市景観賞、広告関連ならACC賞やTCC賞、ほかにも知られていないたくさんの賞があります。
先日、家の本棚を整理していたら、昔のSKAT.4が出てきました。
SKATとは広告制作に携わる人ならご存じかもしれませんが、広告・マーケティング専門誌『宣伝会議』(当時姉妹紙である『販促会議』『広報会議』『ブレーン』なども含め、どこの代理店の本棚にも置かれていた広告マンのバイブルです。)による広告会議賞の受賞作品が掲載される冊子のこと。
アマゾンでバックナンバーを検索したところ。
『今回で4冊目となる「SKAT4」は、第42回宣伝会議賞に寄せられた189,211点の全応募作品jからプロが厳しく審査した5482点を目にすることができるアイデアの宝庫です。
協賛企業52社の課題はもちろん、二次審査、一次審査通過作品までの全作品5,382点を氏名・都道府県名とともに収録しています(コピーはキャッチフレーズ、テレビCMは絵コンテ、ラジオCMは全スクリプト)。』
とのこと。

この冊子は20年以上前に発行されたもの。当時広告代理店で制作マネジメントをしていた私は、制作の地位向上のため、制作メンバーのモチベーション向上のため、それぞれで応募しようと呼びかけました。内心、「営業中心の会社で制作部が資格も実績もないでは立場がない!」と焦っていたかもしれません。忙しい仕事の合間を縫って絞り出した1案を締め切りぎりぎりで提出したのを覚えています。
SKAT.4にはその応募作品が私の旧姓で掲載されていました。その回で大賞をとったわけでもなければ入賞できたわけでもなく、途中審査経過作品として掲載されただけなんですけどね・・・。もちろん途中通過作品に表彰があるわけありません。今と違って、アーカイブに残るわけもなく、冊子が唯一の証だったため、大切に保管していたんだとおもいます。すっかり黄ばんでシミがついた冊子でしたが、今みてもやっぱり捨てられず、手元に置いています。なんだか遠い昔の記憶が鮮明によみがえってきて感慨深かったです。
広告制作は、アイデアを練ったり、マーケットを勉強したりする時間はとても孤独で地道な作業です。でも、渾身のアイデアが生まれ、形になって世に出た瞬間、早く誰かに見せたくなります。そして、その意図がクライアントに伝えられたら、喜んでもらえたら、一人でも多くの人に共感してもらえたら、サイコーのひと時です。
その瞬間はすべてのクリエイターにとってクリエイター冥利に尽きるものでしょうし、自分の作品に誇りをもってほしいとおもいます。
そして私自身今はコピーを書く機会はめっきり減りましたが、仕事内容や媒体、提供するサービスが変わっても「伝わる言葉選び」を心がけています。
自身の生業として、これからも誇りをもって丁寧に言葉を扱うお仕事を続けていきたいと思います。



コメント