おススメの本|テクニックより先に、心の向きを整える
- 2 日前
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『ほんとうの心の力』中村 天風
ビジネス書には、大きく分けると2種類あると思っています。
ひとつは、テクニックの本。
営業のやり方、マーケティングの考え方、資料の作り方、マネジメントの方法、時間術、交渉術、伝え方。
もうひとつは、マインドの本。
どう考えるか。どう受け止めるか。どんな姿勢で仕事に向き合うか。自分の心をどう整えるか。
どちらが大事かと言われると、正直どちらも大事ですよね。
営業のやり方を知らずに営業するのは、地図を持たずに山に登るようなものですし、資料の作り方を知らずにプレゼンするのは、包丁を持たずに料理をしようとしているようなものです。
それって、たぶんかなり大変です。
いや、たぶんというか、普通に大変です。
なので、技術ややり方を学ぶことはもちろん大切です。
ただ、最近改めて感じるのは、どれだけ良いテクニックを学んでも、それを使う自分自身の心の状態や姿勢が整っていないと、うまく使いこなせないということ。
例えば、営業トークを学んでも、相手を言い負かそうとしていたら伝わらない。
マネジメント手法を学んでも、部下をコントロールしようとしていたら信頼は生まれない。
時間術を学んでも、そもそも何のために時間を使うのかが曖昧なら、ただ忙しい人になってしまう。
結局、テクニックは「道具」なのだと思います。
そして、その道具をどう使うかを決めるのが「心の向き」なのだと思います。
今回ご紹介したい本は、中村天風さんの『ほんとうの心の力』。
この本は、私がとても尊敬しているクライアントの方から勧めていただいた一冊です。
正直、最初にタイトルを見たときは、少し身構えました。
「心の力」と聞くと、少し大きな話に感じますし、場合によっては「気合いでなんとかしよう」みたいな本なのかな、と勝手に思っていました。
すみません。完全に浅はかでした。
読んでみると、ただ前向きになりましょう、頑張りましょう、という話ではありませんでした。
むしろ、日々の出来事に対して、自分の心をどう扱うのか。
不安や迷い、怒りや焦りに飲み込まれず、自分自身をどう保つのか。
その為の考え方が、とても力強く、でも不思議とやさしく書かれています。
本の中には、おすすめしたいパートがいくつもあります。
正直、「ここが一番です」とひとつに絞ろうとすると、なかなか難しいです。
読み返すタイミングや、自分の状態によって、刺さる言葉が変わるからです。
仕事で少し焦っている時に響くページもあれば、人との関わり方を見直したい時に立ち止まるページもある。
何気なく読んだ一文が、後からじわじわ効いてくることもあります。
そして何より、この本はとても読みやすいです。
難しい言葉で無理に説得してくる感じではなく、自然と自分の心に優しく且つ力強く問いかけてくるような本です。
なので、私がここで細かく説明しすぎるよりも、ぜひ一度、実際に手に取って読んでみていただきたいなと思っています。
仕事をしていると、思い通りにいかないことはたくさんあります。
提案が通らない。
相手にうまく伝わらない。
予定通りに進まない。
良かれと思って動いたことが、逆に空回りする。
自分では冷静なつもりなのに、家に帰ってから「あれ、全然冷静じゃなかったな」と気づく。
ありますよね。
少なくとも私は、けっこうあります笑。
そういう時に、この本を読むと、少し姿勢が戻る感覚があります。
「何が起きたか」よりも、「それを自分がどう受け止めるか」
「相手がどうだったか」よりも、「自分はどう在るか」
この当たり前のようで、忙しいとすぐに忘れてしまうことを、もう一度思い出させてくれます。
ちなみにこの本は、今も私のカバンに入っています。
常に持ち歩いていると言うと、少し格好つけているように聞こえるかもしれませんが、本当に入っています。
ただ、常に読んでいるかと言われると、それは少し盛っています。
カバンに入っている安心感で、だいぶ満足している日もあります。
でも、それでもイイと思っています。
ふとした移動中や、少し心がざわついた時に、数ページ読む。
それだけで、自分の向いている方向を確認できる。
私にとっては、そんな一冊です。
THIRD PLACEでは、研修やコーチングを通じて、スキルや行動の変化を支援しています。
ただ、その根っこにあるのは、やはり「人の可能性」だと思っています。
人は、やり方を知るだけで変わるわけではありません。
自分の考え方に気づき、受け止め方が変わり、行動が変わっていく。
その積み重ねの中で、少しずつ未来が変わっていくのだと思います。
テクニックを学ぶことは、とても大切です。
でも、そのテクニックを使う自分の心がどこを向いているのか。
この本は、そこに立ち返らせてくれます。
忙しい毎日の中で、少し自分の心を整えたい方。
仕事のやり方だけでなく、自分の在り方を見つめ直したい方。
そして、最近ちょっとカバンの中に余裕がある方。
ぜひ一度、手に取ってみてくださいね。



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